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【速報分析】令和3年司法試験の合格発表について
本日9月7日、令和3年司法試験の合格発表がありました。合格者は1,421名です。昨年の合格者数より2%減少、合格率は2.4%ポイント上昇しました。
直近3年の合格者数、合格率の推移は以下となります。
出願者数、受験者数、合格者数、合格率、性別構成は以下の通りです。
<令和3年司法試験(修習期75期)の受験状況 詳細>
■出願者数
3,754名(前年 4,226名)
■受験者数
3,424名(前年 3,703名)
■合格者数
1,421名(前年 1,450名)
■合格率
41.5%(前年 39.1%)
■性別構成
男性 1,026名(前年 1,083名)
女性 395名(前年 367名)
受験者数減少の影響で合格率は上昇しました。
合格者構成は、法科大学院出身者が1,047名、予備試験合格者が374名でした。法科大学院別合格者数では、慶応義塾大法科大学院が最も多く、125名でした。
法科大学院別合格者数のトップ20ランキングは以下になります。
合格率は、それぞれ法科大学院出身者34.6%、予備試験合格者93.5%でした。近年予備試験合格者の合格率が増加傾向にありましたが、今年も93.5%と高い数字でした。
法科大学院別合格率のトップ20ランキングは以下になります。
今年度の合格点数(総合評価の総合点)は755点であり、例年の合格点数を大きく下回る点数となりました。これは、直近5年で最も低い点数です。
なお、73期における五大法律事務所採用者数(212名)、組織内弁護士(51名)、検事任官者数(66名)、判事補任官者数(66名)は、合計で395名でしたが、75期の動向も注目されます。リーガルマーケットの人材不足感は73期の時代よりも強まっています。そのため、五大法律事務所の採用人数は増加し、他の法律事務所、判事補、検事、組織内弁護士の採用人数は、現状維持もしくは減少に転じる可能性があります。また、47都道府県で、10県程度は1名も司法試験合格者を採用できないことが予想されます。
法務省HP 令和3年司法試験の結果についてhttps://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00051.html