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【速報分析】令和5年司法試験の合格発表

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2023.11.08
   11月8日、令和5年司法試験の合格発表がありました。合格者は1,781名で...
11月8日、令和5年司法試験の合格発表がありました。合格者は1,781名です。昨年の合格者数から26.6%増加し、合格率は0.2%ポイント下降しました。

直近5年の合格者数、合格率の推移は以下となります。

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出願者数、受験者数、合格者数、合格率、性別構成は以下の通りです。

<令和5年司法試験(修習期77期)の受験状況 詳細> 
■出願者数
4,165名(前年 3,367名)
■受験者数
3,928名(前年 3,082名)
■合格者数
1,781名(前年 1,403名)
■合格率
45.3%(前年 45.5%)
■性別構成
男性 1,257名(前年 1,014名)
女性 524名(前年 389名)

今年度より、法科大学院在学中の司法試験受験が可能となりました。それに伴い、受験者数は大幅に増加(前年比23.7%増加)、合格率は下落(前年比0.2%ポイント減少)しました。
過去5年間における受験者・合格者の減少トレンドが修正され、合わせて合格率の上昇トレンドが横ばいに変化したと評価できそうです。

合格者構成は、法科大学院出身者が1,454名、予備試験合格者が327名でした。
法科大学院別合格者数と合格率は共に京都大法科大学院がトップで、188名(68.4%)でした。

法科大学院別合格者数のトップ20ランキングは以下になります。

法科大学院 受験者数 合格者数 合格率
京都大法科大学院 275 188 68.40%
慶應義塾大法科大学院 310 186 60.00%
東京大法科大学院 315 186 59.00%
早稲田大法科大学院 389 174 44.70%
一橋大法科大学院 180 121 67.20%
中央大法科大学院 229 90 39.30%
大阪大法科大学院 182 78 42.90%
神戸大法科大学院 146 71 48.60%
名古屋大法科大学院 89 42 47.20%
同志社大法科大学院 87 29 33.30%
明治大法科大学院 106 29 27.40%
北海道大法科大学院 74 28 37.80%
東北大法科大学院 82 25 30.50%
九州大法科大学院 94 22 23.40%
立命館大法科大学院 110 20 18.20%
筑波大法科大学院 51 17 33.30%
法政大法科大学院 60 15 25.00%
千葉大法科大学院 63 13 20.60%
岡山大法科大学院 33 12 36.40%
創価大法科大学院 37 12 32.40%
予備試験合格者 353 327 92.6%
法科大学院合計  3,575 1,454 40.7%
司法試験全体 3,928 1,781 45.3%

合格率は、法科大学院出身者40.7%、予備試験合格者92.6%でした。近年、予備試験合格者の合格率が増加傾向にありましたが、今年は前年比で低下しています。
予備試験合格者で今回の司法試験を受けた人数も353名(前年406名)と大きく減少しており、法科大学院在学中の受験が可能になったことで、予備試験を利用した受験者が減少したことが伺えます。

法科大学院別合格率のトップ20ランキングは以下になります。

法科大学院 受験者数 合格者数 合格率
京都大法科大学院 275 188 68.4%
一橋大法科大学院 180 121 67.2%
慶應義塾大法科大学院 310 186 60.0%
東京大法科大学院 315 186 59.0%
神戸大法科大学院 146 71 48.6%
名古屋大法科大学院 89 42 47.2%
早稲田大法科大学院 389 174 44.7%
大阪大法科大学院 182 78 42.9%
中央大法科大学院 229 90 39.3%
北海道大法科大学院 74 28 37.8%
岡山大法科大学院 33 12 36.4%
愛知大法科大学院 6 2 33.3%
成蹊大法科大学院 3 1 33.3%
筑波大法科大学院 51 17 33.3%
同志社大法科大学院 87 29 33.3%
創価大法科大学院 37 12 32.4%
東北大法科大学院 82 25 30.5%
専修大法科大学院 35 10 28.6%
明治大法科大学院 106 29 27.4%
法政大法科大学院 60 15 25.0%
予備試験合格者 353 327 92.6%
法科大学院合計  3,575 1,454 40.7%
司法試験全体 3,928 1,781 45.3%

 なお、75期における五大法律事務所入所者数(210名)、組織内弁護士(43名)、検事任官者数(71名)、判事補任官者数(76名)は、合計で400名でした。昨年の74期の就職動向と比較し、五大法律事務所採用者数・検事任官者数は微減(共に▼1)、組織内弁護士数・判事補任官者数は微増(各+1,+3)と、大きな変化は見られませんでした。

参照:法務省HP 令和5年司法試験の結果について(外部リンク)
https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00196.html

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