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「法務人材の転職及び弁護士の転職へのコロナ禍による影響続編Vol.4  AsiaWise法律事務所 久保光太郎代表弁護士のコメント前編」

REPORTS 2020.05.26

 企業法務革新基盤株式会社の代表取締役の野村でございます。弁護士・法務人材の方からご要望いただき、本年54日に『法務人材の転職及び弁護士の転職へのコロナ禍による影響』と題した記事を掲載したところ、大きな反響をいただきました。クライアントから送っていただきましたメール・DMの内容を拝見すると、興味深いご意見が多く含まれておりました。具体的には、記事に対してのご感想のみならず、ご自身のリーガルマーケットの見立てや今後の法律事務所/企業内法務の在り方といった非常に示唆に富むものでした。

 各種SNS等ではコロナ禍とリーガルマーケットに関するさまざまな意見が発信されておりますが、現在のリーガルマーケットを牽引しているリーダーたちの発信を見ることは難しいのが実態です。一方で、今回のコロナ危機は、司法試験の延期実施が決断されるなどまさに未曽有の事態であり、企業法務人材・弁護士・司法修習生・司法試験受験生としては、キャリア戦略や法務部・法律事務所の在り方について再考を迫られていることと推察されます。このような状況下では、リーガルマーケットを牽引するリーダーたちがいかなる視点で現在のコロナ禍を捉え、いかなる未来を志向しているか知ることは、平時以上に重要であるといえましょう。 

 リーガルマーケットのリーダーたちのご意見を共有することは、将来におけるリーガルマーケットの発展に寄与するものと考えます。そこで、当職からリーダーの方々との個人的DM・議論の一部を公開させて頂けないかと打診を致しましたところ、皆様からご快諾を賜りました。皆様におかれましては、心より御礼申し上げます。

 今回のシリーズで連載させて頂きますのは、法律事務所・弁護士・法務管掌役員・企業内法務部の管理職の方からの忌憚のないご意見です。豪華メンバー10名以上が非公式かつ個人的見解として述べるからこそ見えるものがあります。公式のインタビュー記事では見えない世界がそこにはあります。弁護士・法務人材の方はもちろんのこと、企業内法務部を持つすべての経営者の方にとって示唆に富んだ内容であることでしょう。ご期待ください。

 それでは、本日は、AsiaWise法律事務所 久保光太郎代表弁護士のコメントを掲載させていただきます。なお、あくまで個人の見解であり、所属組織の公式見解ではございません。

「コロナショックの結果、国境は高くなり、外資規制も厳しくなりますが、同時に、オンライン・インフラの急速な普及によって、世界から地理的な距離による障壁が取り除かれたように感じています。現在進行中のクロスボーダーM&A案件では、一度も対象会社のオフィスに行かずに、すべてオンライン上で案件が完結しています。

これにあわせて、法律事務所自体も、特にクロスボーダー領域では変わっていくと思います。AsiaWiseでは2月中旬からスタッフを含め完全リモートワークに切り換えました。また、ウェビナーも積極的に行っています。新しい取組みは試行錯誤の連続ですが、ベンチャー精神をもった中小ファームには逆にチャンスだと思います。

今後はアフター・コロナの世界で社会実装されたテクノロジーやビジネス・モデルをいかに取り入れていくかが課題になると思います。いっときは落ち込むにせよ、スタートアップに対する投資案件や、データを使った新規ビジネスに関する法律問題に注目していきたいと思っています。」
AsiaWise法律事務所 久保光太郎代表弁護士)

(当職野村による解説)
 AsiaWise法律事務所 久保弁護士は、実は弊社の創業時のキーマンの一人であった。少しその点をご説明差し上げたい。もちろん、以下述べる内容は久保弁護士に公開することを事前に了承いただいている。

 弊社は、当職と故瀧本哲史京都大学客員准教授と共同代表として設立した。瀧本さんと当職の出会いは、昨年8月10日掲載した追悼文に記載しているので、その部分を引用したい。

「瀧本さんと私の出会いは、約1年半前に遡ります。20182月に一橋大学の大学院で開催されたカンファレンスの登壇者として瀧本さんの講演を聞いたことが初めての出会いでした。このカンファレンスは、日本の弁護士が海外に積極的に進出し活躍することが、これからの日本のリーガルマーケットにとっていかに重要であるかを議論するものでした。カンファレンスの企画から登壇者の選定まで主導していたのが、久保光太郎弁護士(現AsiaWise法律事務所の代表弁護士、元西村あさひ法律事務所パートナー弁護士)でした。久保さんは、アジアやインドに強みを持つ弁護士として活躍されていますので、クロスボーダーで活躍する日本人弁護士が不足していることやアジアのリーガルマーケットの現場の状況をご教示いただいたり、お互いの将来のヴィジョンについて議論したり、ときには市場調査のため中国北京をともに訪れるなど、懇意にさせていただく関係を続けておりましたので、久保さんからご招待をいただいたこのカンファレンスに参加することにしました。」

 久保弁護士がAsiaWise法律事務所を創業した想いが伝わってくることから、カンファレンスの内容もここにご紹介したい。

 続きは、「法務人材の転職及び弁護士の転職へのコロナ禍による影響続編Vol.4  AsiaWise法律事務所 久保光太郎代表弁護士のコメント中編」となります。
 https://lawplatform.co.jp/booksreports/2020/05/vol4_asiawise_1/

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